2017年9月30日(土)
bf Jazz HAKUSAN Laboにて、
“横山和明ドラムワークショップvol.5″が開催されました。
シリーズ5回目となる今回は、
ゲストにドラマーの海野俊輔先生をお迎えし、
ドラマー必見の、ブラシ講座でした!
ブラシはジャズドラマーには必須ですが、その奏法はプレイヤーによって様々です。
そのため、ライブへ行き、目の前の席でよく見ていても謎が解けなかったり、
聴いていてもどんな動きをしているか想像がつかなかったり、教則本でも完全に理解することが難しかったり…
そんなブラシの悩みを、横山和明先生とbfの講師でもありますジャズドラマー海野俊輔先生が、
ひとつひとつ解き明かしていくださる講座となりました。その一部をご紹介させて頂きます♪
まず講座のはじめに、ブラシの誕生についてご紹介がありました。
そのはじまりは、なんと1910年初頭に遡ります!
ドラム演奏においての音量調節を考慮し、スティックよりも音量を小さくすることのできる”ワイヤーブラシ奏法”が誕生しました。その後ブラシ演奏でのグルーヴの中心は現在に至るまで、スネアで作られています。スティックではシンバルなのに、なぜブラシではスネアなのでしょうか?この議題についての横山先生の考察はとても興味深いものでした。読者のみなさまは、どのように考察されるでしょうか。
しばらく解説が続いたのちに、
ブラシの基本奏法には何通りかあるけれども、
その奏法も各人のオリジナルティがあり
みんなそれぞれに少しずつ違いがあったり、
正反対だったりするので、
まずはお二人の普段の奏法を見てましょう!ということで、
各先生方のブラシ奏法のご紹介がありました。
左手のスウィープという奏法に大きな違いがあり、
それだけ聞いてみてもお二人のブラシ演奏の性質の違いが明らかでした。
この講座で筆者がとても気になったコーナーがこちら!
ブラシ奏法のバリエーション紹介コーナー!
基本奏法以外で、
普段から使う特殊奏法や一度も使ったことのない特殊奏法など、
さまざまなバリエーションが解説・実演されました♪
ドラマー向けの講座ではありますが、
ドラム経験0の筆者にとって、
見たことも聴いたこともないブラシの奏法を目の当たりにし、
驚きと発見の連続でした!
中でもブラシを転がす奏法というのは、きっと今後も見ることのできない貴重な実演だったと思います!
当日はご受講された方々、全員ドラマー、
そして全員がブラシを使ったことがあるということで、
みなさんのお悩み相談コーナーも設けられました!
バラード演奏のコツや違うフィールでの演奏の仕方など様々な質問が投げかけられました。
右に紹介させていただいたのは、ブラシの持ち方について、
横山先生から直接レッスンを受けている様子です。
パッと見、握手をしているだけのようですが、
この握手にブラシ奏法のコツが隠されているんですね!
今回は、具体的なブラシの奏法が中心となりましたが、成り立ちや役割を考えることで、ブラシを勉強する深みが増したような気がします。プレイヤーによってその奏法は様々ですが、理想のサウンドを追求するきっかけになったのではないでしょうか。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!
bf HAKUSAN Labo では、これからも目からうろこのワークショップや、
楽しく学んでいただけるセッションなど、色々なイベントを開催してまいります。
次回の”横山和明ドラムワークショップ”も、開講決定次第スクールホームページや
フェイスブックページでご案内致します。
今後ともよろしくお願いいたします♪
※フェイスブックページbf Jazzでも
ジャズイベント情報などをご案内しております♪
文:相原雅美、利光玲奈(bf Jazz School)