井上智先生による「ジャズ講座~セオリー&パフォーマンス~」Step2が開講・終了致しました♪

井上智先生による「ジャズ講座~セオリー&パフォーマンス~」Step2が開講・終了致しました♪

9月5日から隔週土曜日に開講いたしました、井上智先生による「ジャズ講座~セオリー&パフォーマンス~」。
10月15日(土)をもちまして、全4回の講座を終了いたしました。

今回Step2には、ギター・サクソフォン・ピアノのプレイヤー4名の方に受講いただきました。
例年よりかなり少なめでしたが、とても和気藹々とした雰囲気で、毎回先生と受講者のみなさん全員が対話をしながらレッスンを進めていきました。

※本講座は、毎年春と秋に開講(春:Step1&3,秋:Step1&2)しております。
同じStepでも講座内容が毎回少しずつ変更となっていますので、
繰り返し受講されることで、より深く幅広く理解していくことが可能となります。
一度受講なさった方もぜひ繰り返し受けられることをお勧めいたします。

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「インプロヴィゼイションへの基礎的準備 理論と実技をリンクさせ、日々の練習や実際の演奏に役立てるために」。
このコンセプトの下、Step2では「7thコード」をテーマに置き、具体的にジャズのスタンダードナンバーで使われている理論を分析しながら学習しました。
ジャズで使われる和音はほとんどが7thコード、つまり4和音(4つの音を積み重ねた和音)です。
7thの音が響くだけで、「あぁ、ジャズのサウンドだなぁ…」と誰しもが思うものですが、同講座Step1のテーマでもあるトライアド(3和音)と比べると7thコードは種類も増え、サウンドを感じたり実際に演奏の中で使ったりするのが難しいものです。
4回の講座では、毎回特定のキーで使われる音階(ダイアトニック・スケール)とアルペジオ(ダイアトニック・コード)を全員で演奏するのですが、回を追うごとにメジャーキー(長調)だけでなくマイナーキー(短調)が加わっていきました。
マイナーキーは音階の種類が複数あるので、受講者のみなさんは大苦戦。
とはいっても、理論の知識が増えれば増えるほど、曲の分析がおもしろくなってきます。
おなじマイナーキーでも使える音階の種類が違っていたり、転調を繰り返していると思いきや実は理論的には近い関係のキーの中で行き来しているだけだと分かったりと、毎回新しい発見がありました。

井上先生は、「理論は自分で創るものだ」と毎回の講座で伝えられておりました。
理論は使うためにあり、理論書に書かれていることが全てではなく、自分が使いやすいようにカスタマイズしていかなければなりません。
Step2でとりあげられた7thコードに対して受講者のみなさんは、時には音を探りながら、またある時には不安定になりかけるテンポを立て直しながら粘り強く取り組まれておりました。
今回の講座で練習されたことを今後も繰り返し練習され、これからジャムセッション等で演奏する際にご自身のソロでどんどん使って、7thコードの理論を自分のものにしていって欲しいです。

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恒例となった全講座終了後の懇親会では、受講者のみなさんと井上先生、そして一部スクール関係者が参加してジャム・セッションを行いました♪
受講者のみなさま、今回学んだアイディア、ちゃんと使えましたか?笑

文:竹田宗一郎(bf Jazz School)

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